ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

マスメディアの倫理

インターネットサーフィンしていたら、財政破綻した夕張市関連の記事に出会った。

記事の内容は、「夕張市成人祭の真実」と言うものであった。

私も頭の隅に記憶があったので、「財政破綻した夕張市の成人式が予算不足で出来なかったとか云々の…」と一部を思い出した。

たしか報道では、予算一万円しかなかったので、全国からの募金で何とか出来たと言うものだったが、実は事の全貌は違うらしい。

確かに予算一万円しかなかった。しかし、地元商工会議所メンバーがカンパして、成人式の数ヵ月前には実施できる状態だったらしい。

しかし、ずばっと真実に切り込む某朝の人気ニュースショーでは、そのあたりには触れず、あたかも破綻が原因で若者達の祝い祭が出来ないような報道がなされた。
結果、夕張には数百万円の募金が集まり、このニュースショーは自分達の功績で成人式が可能になったかのように報じた。

事実は違う。報道された時には、成人式は執行予定であった。それも地元の大人達の努力で。

こんな酷い話はない。
たしか、このずばっと報道する番組は、他にも同じような事をしていて問題になったんじゃなかったか。

コンプライアンスがあるんだろうか、この会社は。
いや、マスメディア全体に言える事だろう。

テレビ離れ、新聞ばなれは必然的に起こっているのかも知れない。

オオカミ少年が作る報道なんて、皆、いつまでも興味を示すわけないんだから。