ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

ネルケ無方さんの書籍を紹介します

f:id:tomhoo:20150209164923j:plainネルケ無方和尚)

 兵庫県新温泉町という場所に、安泰寺というお寺があります。

ここは、檀家をもたない修行僧が暮らす寺で、もともとは京都にありました。

この安泰寺の宗派は曹洞宗。住職は、ネルケ無方さん。ドイツ出身の和尚さんです。

ベルリン自由大学で哲学を勉強したのち、渡米。そこで日本の禅宗に惹かれます。

それまでも、高校生の時から、禅(ZEN)を経験したようです。

京都大学留学中に、師匠に出会い、仏門に入りました。

大阪城公園で、ホームレス住職として、毎朝、座禅会を開いていたらしく、そこで生涯の伴侶となる日本女性と出会いました。

 そういう経験を経た彼だからこそ、この本を書くことができたと思います。

なぜ、日本人に「宗教」が要らないのか。本を読んでいくうちに、彼の意見に同意していきました。彼の思考は、ドイツ人的な理屈っぽさの中に、なんとも禅宗的な思考が混ざり、私たち日本人にとってもなんとなく共感できる。しかも読みやすい。乱読家の人なら、一日あれば読破できるでしょう。

彼の話の中で面白いのは、キリスト教と仏教を比較し、それが両文化圏の大きな溝になっていることを、冷静にわかりやすく解説しているところ。彼自身は、元々、カトリック教徒。ドイツでは、ある一定の年齢になると、どの宗派に入るのか、無宗教になるのかを宣言しないといけないらしい。私は、それをこの本で初めて知りました。

そんな話も沢山出てくるので、書店で見つけたら手に取ってみてください。きわめて興味深い内容が入っています。

 日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)

 安泰寺のホームページにも行ってみてください。

ネルケさんのコラムや、安泰寺の日々の様子、ネルケさんの師匠の紹介などなど、見所満載ですよ。

安泰寺 ← これをクリックすると、安泰寺のHPに飛びます。


ドイツ人僧侶 ネルケ無方さんインタビュー アンシー. Zazen - YouTube