ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

各地で始まりました

なんども導入しようと試みられた「サマータイム
電力不足という意外なきっかけで、日本中で始まりました
東京都は、朝7時30分から登庁を始めるようにしたようです
民間企業でも導入し始めたようです
しかし・・・
中小企業では、少し困っているようです
大口取引先がサマータイムになると、当然、Just In Timeが普通の今、部品供給元の中小企業もサマータイムにならざるを得ません
そうすると、困ったことが起きます
中小企業の納品先が複数あり、その一部だけがサマータイムになるとすると
そうです、一部の企業のために中小企業の稼働時間が必然的に1時間増やされます
これは、利益があがらないのにコストだけが増加する事態につながります
売れる量は変わらないのに、納入先のサマータイム導入によって、電気代だって、何だって、経費が増えるのです
しかし、容易に価格転換できない時代です、中小にとっては負担が増えるだけの結果しかもたらしません
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今回のサマータイム導入は、どうも日本人の悪いところが出た結果と思えます
日本人は、「予防」が好きです
学校でも、「予習」が大事とされ、「予習」のための「復習」が不可欠といわれています
これに重点を置いて、自分で疑問を作って解決するプロセスへの学びに時間を割いていません
だから、予定していた問題がでない想定外の事態に、学生は対処できません
こう考えると、日本人はアポロ13のような想定外の事故から仲間を救えない、そう思います
想定外はおこる、これを前提にした心持ちで事にあたる訓練が日本人には必要だと思うのです
停電したら困るから、予防にサマータイムで節電を!という気持ちはわかります。でも、今大事なのは、停電を前提にフレキシブルに対応するための知恵を、一人ひとりが考え出すことです
行政や電力会社が対応すべき!なんていう幼稚な発想は、今の現状から考えて、あまりにも不毛ですし幼稚な考えです 誰も経験していないことだから、一人ひとりの知恵が大事なんだと思います
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さて、今回のサマータイム導入は、電力不足予測が起因になっています
まだ停電していないのに、「予防」として節電対策をとろうとしています
ただ、社会全体が一斉にサマータイムを導入しても、電力消費ピークの時間帯が変わるだけで、節電の効果なんてないでしょう
東京の場合は、電車の間引き運転による通勤ラッシュの分散化も目論んでいるようですが
他の地域の自治体や企業は、どちらかというと市民に対する取組PRに重点がおかれているようです
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地震以降、日本人の思考が変わりつつあります 大切なモノはなにか、生活とはなにか、家族とはなにか、人生とはなにか、自分の街とはなにか、行政とは、国とは・・・色々考えるようになったと思います
サマータイムの導入は、日本人の生活を見直すきっかけになると思います
朝早く起きて、夕方に家に帰る
家族が集まってごはんを食べる 独り者は街に繰り出して一品酒屋にでも入って一日の疲れを癒す 仕事を生活の横に置いておくリズムに、そろそろシフトする時期に入ったのではないでしょうか
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最後に、サマータイムの導入について苦言をいいます
これ、組織の節電PRに使うのなら、やめたほうがいい
社員の健康を害します なぜかというと、家族の生活時間は普段のままなので、サマータイムを導入した会社のお父さんだけが、他の人より余分に1時間、起きる生活を強いられるからです
こういうと、「そりゃ、家族に理解してもらわんとイカン。今は有事だ」という声が聞こえてきそうですが、それは全く他人の生活が見えていない人の発言です 普通の家は、子どもやお年寄りなど、扶養する弱者を中心に生活リズムが作られているわけで、お母ちゃんがOKというだけでは、家族の生活のリズムはかえられない 畢竟、お父さんだけが1時間ないし2時間、他の家族より長く起きて生活する結果になる
睡眠不足はストレスをためるし、脳卒中だって引き起こす可能性が高まるんです
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社会全体が1時間時計を進めない限り、スポット的なサマータイムの導入は、社員にとってよくありません
社員の疲れが溜まると、生産能力や能率がさがります まして社員が倒れたりしたらマンパワーの喪失をまねきます
朝早く起きて、色々出来る人が優れているっていう本が出ていますが、あんなの、一部の変態だけです
うそです
人は一人ひとり、リズムが違うので、社会全体のリズムが変わらない状態での、ひとり早起きなんて、体にいいはずがありません 公共交通機関だって、ダイヤが変わらないのなら、田舎の人なんて、1時間はやく職場に着くために、2時間早く家を出ないといけない事態だってある
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では、節電対策をどうするのか
難しい課題です
ただ、解決のヒントはあります
それはLEDとか省エネ家電とかではなく、モーターです
一番電気を食う電気機器 モーター
これをつかう量を減らすことが、まず一番でしょう
パソコンにも、コピー機にも、モーターは入っています 携帯だって入っている
つまり、動力のある家電の利用を控えるんですよ、それがまず最初にすべき事だと思います
電車の間引き運転は、絶対に効果的です
パソコンを使わないようにしたり、コピー機の使用控えもおなじ 自動扉を開け放すとかも効果的 当然、クーラーはデカイモーターを使っているので、止めたら効果的
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モーターに使われる電気は、かなりロスしていると聞いています
戸倉スピン理論の技術を使うなり、何なりして、省エネモーターの開発に期待しています
これがあれば、たぶん、原発がいくつか無くなっても、電力不足分と同程度の節電が出来るのではと思います

くだらん事をいっぱいかきましたが、そう思います

皆さんはどうおもいますか、サマータイムと節電について。