彼は本気で心配してくれている - ともほ　じゃーなる

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ジム・ロジャーズ

投資家
名門イエール大学とオックスフォード大学で歴史学を修めたのち、ウォール街へ。ジョージ・ソロスと共にクォンタム・ファンドを設立、10年で4200パーセントという驚異のリターンを叩き出し、伝説に。37歳で引退後はコロンビア大学で金融論の教授を一時期務め、またテレビやラジオのコメンテーターとして世界中で活躍していた。2007年、来るアジアの世紀を見越して家族でシンガポールに移住。『ジム・ロジャーズ大予測』（東洋経済新報社）、『世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60』など著書多数。

彼は以前から日本の人口減少、少子高齢化が日本経済の将来に大きなダメージとなると警告
日本人が嫌がる移民政策で人口ボリュームを一定確保すべしと提案
安全で安心して生活ができ、高度人材なら高額所得も実現できる国と考える人は世界中に沢山いるから、今のうちにそれら人材を日本に入れよと主張

リンクの記事を読んでください。

私は、ジムの主張には同感。

だけど移民は日本は無理。

もし可能となるなら、今の国の形が大きく変わることが条件。

時間あれば、以下を読んでください。ダラダラ書いています。

今回のコロナ禍で、日本経済は大きく景気後退し、政府の財政出動を増やすことになる。一部経済学者は、日銀が紙幣を刷って政府からバラまいても、破綻はしないと言っているが、冷静に考えてそんな魔法は地球上に存在しない。

経済はバブルがないと成り立たない。バブルを起こすには信用が必要。自分の給与が毎月３０万円入ると信用できる社会経済環境だから、少々蓄えが少なくても人は消費する。原価５００円の材料に付加価値をかけて１０００円で売る商品でも買えるわけである。

しかし経済が縮小すると、毎月の給与の額が少なくなるのではと不安が大きくなり、社会経済への信用が縮小する。そうすると付加価値の高い商品は売れなくなる。結果、バブルがはじける。

日本経済のバブル具合は、はっきりわからない。企業は内部留保金を持ち、個人も貯蓄している。全員が蟻ん子の国。こんな国、日本以外ない。いや、ユダヤ人は同じかも。

さて、お金がないのは政府。税収は増えるけど、社会福祉関係支出が多くて、毎年大赤字。国債発行残高は１２００兆円。世界一である。

こんなのでも１ドル＝１０７円（2020年5月現在）。本当に不思議な国である。GDPも年々下がってきているのにさ。

普通なら日本円の貨幣信用が低下して、円暴落、1ドル300円とかになれば、食料を含め多くのものを輸入に頼る日本は、もう生活できなくなる。また国内保有のドル建て債務などの時価債務額（円換算）が膨大になって返済不可能になり経済がどん底に。政府の財務体質もさらに急激に悪化。結果デフォルトとなるのだが、そんな雰囲気がまるでない。不思議の一言である。

不思議だからと言って、日本が魔法を使っている訳はなく、単に米国を含め色々な関係諸国との関係でこうなっているだけと思う。米国＝英国＝日本なのかも。

さてジムは、20年先に日本終了と言っている。1970年代生まれが後期高齢者になり生産年齢人口から外れるからである。

普通に考えたら、人口縮小期に生まれたその将来の時代に生きる現役世代に、70代以上の高齢者を支えろといっても無理である。一人当たりの生産額・付加価値額を上げたらいいという人もいるけど、現在比で１０倍以上の付加価値を上げるなんて、この国の産業構造を変えないかぎり無理である。ものづくりを止めるか、金持ちだけを相手にするものづくりに徹するかである。その場合、日本は世界中の貧困国から恨まれるし、物理的に攻撃されるだろう。

ではどうするか。ジムが言うには、移民を受け入れて労働者を増やせと。

もう10年以上前から、ジム以外の人、日本人の中にもいるけど、多くの人が言っている。

しかし進まない。

なぜか。

過去の教育の弊害である。

「日本人は勤勉で、綺麗好きで、優秀で、真面目で素晴らしい。それは欧米を見習って国づくりを進めてきたから。中国や韓国が発展しても、あの国はダメ。悪いことするし、日本人を嫌っている。」

こんな言葉、年長者から聞いたことあるでしょ？

姜尚中さんに言わせると「オリエンタリズムの彼方」。

オリエンタリズムの彼方へ　近代文化批判 (岩波現代文庫) / 姜尚中【中古】