ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

長兄

亀田家一連の騒動に、先日終止符がうたれた。
父が引退し、亀田兄弟は共栄ジムの選手となった。
誰もが想像していた結果であった。

ただ、想像と違ったのは、長兄:興毅による記者会見。
言葉遣いなど、非常に大人びたものとなっていた。たどたどしい言葉遣いであったものの、彼から発せられる言葉は、「亀田家の代表」として背負った責任が感じ取れるものだった。

スーツ姿に、真正面からカメラに目線を送り、ボクシング界に対する謝罪と父に対する敬意を率直に示した「長兄」の姿は立派だった。
長兄とは、こういうとき、一番辛く、そして頼りにされるものである。興毅選手は、その役割を、きっちり果たしたと思う。

世間から非難されている父を尊敬する方と、100ものカメラがフラッシュを焚く中で心から言った彼。父は、この息子を本当に誇るべきだと思う。
こんなに父を尊敬する息子もいないだろうし、尊敬される父もいないだろう。

興毅選手は、これから様々な意味で辛い時期が続くだろう。
ボクシングでは、ヒール的な存在として、オール野党の観客に囲まれて試合をするとともに、家族の長兄として、大黒柱として、チャンピオンであり続けないといけない。加えて、弟:大毅のフォローや海外にいる末弟への援助。まさに、口を一文字にして、忍を貫かなければならない。

しかし、これを乗り越えたら、一層大きな男になり、世界に誇れるチャンピオンになれると思う。

心機一転、頑張ってほしい。