カレーに納豆かけたら悪いか?

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神戸 海外移住と文化の交流センター

1908年に日本から海外へ始まった政策的な移住計画の推進から100年が経ちました。また昨年度は、日伯交流100周年記念(移民をはじめて)として、全国で記念行事が行われたようです。日本はブラジルをはじめ、多くの外国に政策的な移住をすすめてきたわけですが、特に移住問題といえば、ドミニカ共和国の一件が有名です。
小説「ワイルド・ソウル」は、戦後の中南米への移住政策の暗い部分を、ラテン的明るさで書きあげられた作品ですが、私はこれを読んだ直後に、ニュースから小泉首相のドミニカ移民原告団との和解についての報道を目の当たりにし、体が震えるのを覚えています。
戦争を含め、日本が過去に体験した記憶は、明暗それぞれ選択せず、きっちりアーカイブして後世へ伝えていくこと、これは日本人が未来永劫にわたって進化し発展するための重要な作業であると、私は確信しています。

さて、移住にちなんでの話なのですが、1928年に神戸に建てられた移民者たちの一時滞在施設(教育とかを受けるための施設)であった「神戸移住センター」が、その歴史をアーカイブするとともに多文化共生社会の活動の場として生まれ変わるため、明日6月3日に「海外移住と文化の交流センター」としてリニューアルオープンいたします。

建物は阪神・淡路大震災を乗り越えたこともあり、非常に傷みが激しかったため、耐震補強も含めて大改装されています。ただし、移民当時の雰囲気を残すため、天井にあるむき出しの配管や移住者が書き残した「落書き」を一部残すなど、資料保存館としての機能も有しております。

当時の様子を説明する資料も各階に設置されています。

大正初期に建てられたこともあり、建物全体は現在の建築の味わいと異なった、非常に西洋的モダニズムが取り入れられたデザイン性の高いものになっています。

建物は5階建てで、1階が資料室、2階が学習スペース、3階がNPO活動フロアー、4階が芸術家用貸しアトリエ、5階は会議スペースとなっています。
明日から一般者の入場ができるようになるようです。場所は、JR元町駅東改札口を出て山側へ。そのまま交差点を渡ってひたすら山を目指します。
徒歩10分程度でセンターに到着します。この道のりは、かつて移住センターで出航まで過ごした多くの方が、出航日に船を目指して歩いて行った「移住者の道」です。是非、センターへ行かれる際には、タクシーなど使わず、この道を歩いてみてください。当時の移住者たちの顔がうかんで、非常に感慨深いものがあるのではないでしょうか。