ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

買い物で素敵な社会を!

皆さんは、Boycott(ボイコット)という言葉は知っていると思います。
社会活動としてのサボタージュ不買運動と訳されます。非暴力運動を進めたガンジーが、インド独立運動の一つとしてイギリスへの抵抗策としてとりました。
Boycottの効果は、社会の経済循環を止めることで、時の支配者の力を削ぎ権力を弱めるところにあります。
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今の日本経済は、東日本大震災による影響で循環がうまくいっていない、停滞しています。
まさしくBoycottされているのと同じ状態にあります。
Boycottには、その真逆の言葉があります。
それがBuyCott。
モノを一杯買いましょうという運動です。
造語なのか、どこで作られた言葉なのかわかりませんが、阪神・淡路大震災以降に聞くようになりました。
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阪神・淡路大震災から復興を遂げた神戸市長田区は、範囲こそ三陸沖より小さいですが、地震による悲惨さは同じでした。
地震で潰れ、燃え尽き、跡形もなくなった家や店舗が沢山ありました。
そこから復興を遂げるため、立ち上がったのが商売人たちでした。
地震なんかに、負けられへん。」
この言葉を合言葉に、すぐに商売を始め出したそうです。
被災している最中に商売。不謹慎に受け取られがちですが、商売が始まると人とお金が動き、街が活性化していきます。
避難所にずーっといると、病気がちになりますし、特にコミュニティが廃れてしまうのです。
商売はそのコミュニティの潤滑油になります。
当時、商売を始めた人は、きっと大損したと思います。だって、同じ被災者にモノを高く売れないでしょう。いつもより安く、受け取るのは最低必要な売上金と客の笑顔、そして未来への希望だったと思います。
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今、自粛ムードが日本全体を覆っています。
しかし、鈍より曇った雰囲気のままでは、明るい未来を作ることができません。
障害は思った以上に多いです。余震、放射能、塩害、行方不明者も何万という方が見つからない中で、商売っていうと不謹慎に聞こえるかもしれません。
でも、気持ちを切り替えて、人々が繋がるための活動も、明るい社会を作るには必要です。
地震なんかに、負けられへん。」
是非、皆さん。復興を進め、被災者を救い、日本を立て直し、世界の人達と明るい未来を作るためにも、行き過ぎた自粛はやめませんか。
   
花見はダメっていう人がいます。
しかし、桜は魂の昇華の果てとも考えられます。奈良には、後藤又兵衛という戦国武将を偲ぶ桜「又兵衛桜」がありますが、まさしく、桜は死者を弔うこともできるのです。
進んで花見をして、犠牲者の鎮魂をしてみませんか?
田舎では、桜のある墓で先祖とともに飲んでいるところもあります。
花見は悪いことではありません。
   
海外旅行や国内旅行がダメっていう人がいます。
旅行に行くことで、その地域の人達と繋がることができます。そこで地震のこと、被災者の事を語り合えば、復興に向けた人達の輪ができるではないですか。
今こそ、多くの人と繋がるためにも、旅行に行ってください。
   
買い物はダメっていう人がいます。
確かに不足している物資、被災地で必要なものは買え控えるべきです。
でも、衣料品や嗜好品、ちょっと豪華な夕食は、どんどんしたらいいと思います。
国内経済を支えているのは小売です。スーパー、百貨店、通信販売です。
ここが活発化しないと、お金が日本中に回らなくなります。
お金が回らないと被災地にもお金が行かなくなります。
体で言うと動脈硬化がおきるのです。
だから、買い物をしましょう。思い切ってしましょう。TVを見て心を痛めたなら、それを癒すためにも、我慢していた洋服を買いましょう。たまにはレストランでご飯を食べましょう。恋人同士の明るい未来のための買い物をしましょう。
   
それが、日本中の人達のためになるんです。
   
今こそ、BuyCootに取り組んでみませんか?