ヨメナ。秋になると道端にひっそりと可憐な花を咲かせます。
日が強く当たるところよりは、むしろ半日蔭の場所で見かけます。
漢字で書くと「嫁菜」。早春に若葉と茎をつんで、おひたしや炊き込みご飯の具として利用されます。私は食べたことないと思うのですが、春になるとキク科は天婦羅とかおひたしとか、気が付けば口の中・・・ということ多いですからね。
さて写真のとおり、ヨメナは秋に花を咲かせます。しかし俳句の世界では、ヨメナは春の季語として整理されています。よってヨメナは秋の季語の「草の花」に集約されてしまいます。こんなに綺麗な花なのに、なんだかもったいない気がします。
炊きあげてうすきみどりや嫁菜飯(杉田久女)
みちのくの摘んでつめたき嫁菜かな(細川加賀)
まだ寒さが抜けきれない早春の風景が目に浮かびます。
枯葉が舞い散る散歩道で出会う花も少なくなり、来週には立冬。そろそろ炬燵をだそうかな。