スイス銀行。名前はお聞きになったことはあると思いますが、今、この銀行が世界の為替市場に攻撃をしかけています。
円高だと、日本のマスメディアはさわぎたおしていますが、対ドル、対ユーロで高くなっているのは、円だけではありません。スイスフラン。そう、その舞台はスイス。
今日のこの記事を御覧ください。
http://www.nikkei.com/markets/column/hanshakyo.aspx?g=DGXNMSFZ0601P_06092011000000
日本は大借金王国です。しかし、借金の多くを国内の金融機関が持っているとされるため、日本の通貨、円は、他の通貨と違って紙切れになる確率が低く、それが円が買われる要因だとよく言われます。
しかし、スイスはもっとすごい。財政が健全な上に、ユーロ圏でないため、世界のファンドが安全な投資先としてスイスフランを買っているんです。で、スイスフラン高が、円高とともに進んでいました。
そして今日。スイスは、徹底的にスイスフラン高を抑えるための為替介入を行っています。
さすが、永世中立国の国です。自分たちの国は、自分たちで守る。
各家庭に、敵国が攻めてきても抵抗するための武器が置いてある国ですから、通貨についても同じなのでしょうね。
さて、日本はこれからどうするのでしょう。
米国のポチ公だと揶揄されながらも、米国経済を支えないと世界経済が・・・と考える大きな視野に立たないといけない日本ですから、スイスのような極端な対抗策は取れません。
ほんと、難しいですね。
こういうのを勉強するには、この本が最適です。
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