見てすぐる土手の土筆や蓬摘 (子規)
昔、叔母が自宅の畑で採取してきた土筆を、醤油炒めにして食べさせてくれたことがある。
小さかった小生には、正直ニガイだけであった。
叔母は、なんでも試したがる人だった。
考えたら、まだカメラが一般家庭に普及する前に、ニコンの一眼レフ「F」を持っていたし、一人で旅行に行ったり。今の「おひとり様」を楽しんでおられたようだ。
その叔母に似たのか、私もカメラをやっている。ただ、私の場合は、小学生の高学年からずっと楽しんでいるが。
料理をつくることも好きだ。ただし、嫁が厨房に入るのを大変嫌う。
結婚とは相手との譲り合いだと言う人があるが、自分ばかり譲っていると思うのは、きっと男の勝手だろう。
さて、今日は朝から、近所の河川敷に写真撮影へ向かった。
きれいに雑草がかられた土手に、土筆が1本顔をのぞかせていた。
春が来た。
そう確信した。
来週は啓蟄。今年は暦通りに季節が動いているように思う。
東北や北陸は大雪で大変だろうが、きっと来週には春の足音が聞こえてくるに違いない。