ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

若い世代に夢を持たせてほしい

「年金「過剰支給」5兆円、世代格差対策急務に」日本経済新聞※無料登録会員で記事が読めます
【サマリー】
厚生年金の支給開始年齢の引き上げ案を社会保障審議会に示した後、「引き上げは許せない」という抗議電話が厚生労働省に殺到。
今回の案は、厚生年金の支給開始年齢を2013年度から3年ごとに1歳ずつ65歳まで引き上げる計画。年金財政の悪化を避ける狙い。
何度も「引き上げ案」は浮上したが、決定は先送り。結果、団塊世代の60代は60歳から年金を受け取れ、平均で年120万円の厚生年金が消える“痛み”は50代以下に集中する結果に。
今回の改革は、「世代間公平」を打ち出しているが、結果、若年世代の負担が増す。

この話題が出ると、必ず退職した人達は「貴方たちは大変だよね」と勝ち誇ったように話す。
小生、いつも気分が悪くなる。
大体、バブル経済作って、崩壊させて、国家経済を破たんさせた世代が、何の責任も取らずに年金を受け取るなんて、許せるはずがない。しかも、退職年齢延長だとか、再雇用だとか。若者たちの職場を奪い、中堅層の管理職ポストまで奪っている、この状況が今の日本の活力やイノベーションを削いでいることを、皆、わかっているんだろうか。
若者たち、特に今の30代は、大学卒業直後に、非正規でないと就職できない人が半分ぐらいいた。その原因は、正規社員の採用止め。結果、企業内の社員層に「穴」が空いた世代ができた。製造業にとっては、「伝承」できる「中間世代」が欠けていることを、「組織論」として危機を感じている。この世代を中途採用で埋めようとするが、転職を繰り返すクセがついている30代の定着率は悪いようだ(と、数名の関係者から聞いたことがある)。
もっと若い世代になると、永遠と給料があがらないことを覚悟して就職する。そして、何よりも貯金をすることが、彼らの第一目標になっている(色々な新聞記事と、これも関係者から聞いた話)ようだ。
で、退職した人達はというと、再雇用を受け、もらった給料で旅行をしたり、趣味に興じたり。若者の雇用機会を奪っておいて、「今の若者は・・・」といったり、「お前たちが結婚して子供を産まないから、日本に活力がなくなった」とか言う(全員ではないが)。
なぜ、この国では、こんなに若者が辛い目に合わないといけないんだろうか。
で、小生、若者たちに、こう言いたい。
「日本を出よう!」
この国は、既得権益を握る老齢世代と、作ったまま廃止せず、増えるばかりの規制と制度にガンジガラメになってしまっている。
世界は思った以上に狭い。日本語も結構通じるし、片言の英語でも、しばらく現地に住めば、話せるようになる。

今、企業は日本を見捨て始めた。
それは、円高だけが原因ではないのだ。
組織内のイノベーションがおこらない、そんな風土が根付いてしまったことも原因。
その風土の原因は、組織内の老齢化だ。
オリンパスの社長の解任劇も、それが一因だとみている。
会長の「彼の性格を見抜けなかった・・」というコメント。
おそらく、会長のブレーンが、色々と苦情をいったのだろう。
組織に新しい風を吹き込む時、異質なものを取り込む手法があるが、今回はそのケース。
異質なものには、人体と同じで、組織は拒否反応を示す。
しかし、異質なものが体を強くするきっかけをつくるように、組織にとっても生みの苦しみは伴うはず。
オリンパスは、その苦しみを受け入れられなかったのだろう。
きっと、オリンパスは、企業改革が遅れる。日産のようにはならないだろう。

あまり書きたくないけど、40代以下(小生も含め)は、今のままの日本では、働いて価値を生み出しても、もらえない年金と介護、医療のための経済的負担と、出世も希望も削がれた未来に向かって生きるだけの人生になるだろう。

で、私は言いたい。
「若者よ、日本を出よう!」
「君たちの未来は、外国にある」
「この国に居続けても、稼いだ金は、違う世代の年金と借金返済に使われるだけだ」
「だから、日本を出よう!」と。