すったもんだで終了した東京五輪。正確にはパラリンピックがあるので、まだ終わっていませんが。
コロナ禍で、開催地が緊急事態宣言中で(国際的にみたら小波の感染者数・・・と某有識者風に言ってみる)、反対派がデモをし、開催を批判しながら一方で競技をこぞって中継する民放各社のパラドックスが鮮明になる中で、無観客で始まり終わった東京五輪。
楽しみにしていた選手も観客も、なにやらモヤモヤしているかもしれません。
消化不良感は充分あります。
演出者が直前に解任されたり辞退したり(その原因を告発した人々は、それ以降話題にもあがらないのが、今の世の常)、開催費用の赤字を誰が埋めるのかと、終わった瞬間騒ぎ立てるマスメディア。
せっかく開催するなら、みんなで楽しめるように盛り上げたらいいのに。率直にそのように思いました。
TBSは、ずーっと五輪のネガティブ報道をしています。スクープの毎日らしく、事実の切り取り感が結構すごい。だけど、嘘ではないのが味噌で笑えてくる。
そもそも、バッハさん等、欧州人、特にアングロサクソン系とビジネスをしようとすると、普通の日本人の感覚では対応できません。オリンピックは誰のもの?みんなのものじゃないの?という純粋な方は多いと思いますけど、もともとビジネスにならなかったため開催が出来なくなりつつあったオリンピックをLAオリンピックからビジネス手法を取り入れてから、みんなのものではなくなった・・・それを欧州人が仕切っている。それに群がる米国アングロサクソン系メディア達。日本人はもっと勉強すべきです。
元職員は「バッハ会長のパーティーのために、高級な食材や調度品を揃え、どれだけの税金が使われたか・・・」と言っていますが、外務省系役人や商社社員に言わせたら「当たり前」なんですよね。それが欧州の権力層と付き合うということなんです。悪代官がまだまだワンサカといるのが欧州です。それがおかしいというなら、付き合うのを止めないと。日本人は、いまだに無菌培養民族ですから(それだけ国家がしっかりしていたんですよね、これまでは)、こういうのを知らない人が多い。
欧州各国が中国政府と付き合いを止めないのは、彼らが大盤振る舞いしてくれるからです。欧州の政治歴史をみたら、わかります。東洋人なんて、本当にかわいい(欧州人からしたら、チョロい)。まあ、最近は、景気が悪くなってきたので、人権問題と台湾危機をネタに距離を置きだしましたネ。それが欧州です。
そういう事を理解した上で(政府や東京都は理解していると思う)誘致するんです、五輪は。
ただ、今回かなり世界中から注目と批判も浴びたので、次回のパリからは、IOCも活動を大人しくするんじゃないでしょうか・・・しばらくは。
さて、東京五輪が残したもの、レガシーは何があったのか。
残した財産として大きいのは、
日本の視聴率は高かったようですが、メディア先進国の米国では、五輪だけでなく、スポーツ中継など他のコンテンツの視聴率が低迷続きのようです。
原因は、NetflixやAmazonプライムなどのネットメディアの台頭。
私も実は・・・中継はテレビではなく、NHK+(ネット配信)を利用していました。
スマホの通信キャリアはLINEモバイルなんですが、Yahoo!と経営合体したことで、なんと前月繰越通信量を含め、一か月20ギガ使えるようになっているんですよ。なので最近、外出先でもYouTubeを気にせず利用しています。もちろんNHK+も。ラジコとNHK+があれば、テレビは時間がある時だけ観るぐらい。
なので、私のテレビ視聴率も、ここ最近下がっているはずです。
今回の東京五輪のレガシー(遺産)は、メディアの存在意義を誰もが考え直すきっかけになったことではないでしょうか。
日曜の朝から、高齢者が集まって文句だけいう番組ありますけど、あれをみて気分を害する時間を、YouTubeで配信されている政治とか教養とか趣味の番組に使う、それが今の現役世代のメインストリートだと思います。
それ以外では、、、選手によるメンタルやLGBTの告白など、ギャップレス世界への入口もありましたね。
なにより、オリンピックの開会式と閉会式って、もう意味なくなってない?という疑問や、e-スポーツも含めたらという新しい発想とかもレガシーかもしれません。
なにわともあれ、選手の皆さま、バッハ会長含め多くのスタッフの皆さま、お疲れ様でした&ありがとうございました。