ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

若者のメディア離れと視聴者の高齢化、そしてTV番組の方向性

今週のお題「雨の日の過ごし方」

お題「気になる番組」

今年の梅雨入りは約1か月早くなりました。

おかげで暑い日と寒い日が入れ代わり立ち代わりで、毎日の服装にこまる日々が続いています。

雨の日がつづくと、お出かけ気分も萎えるので、テレビかインターネットを利用する日が増えると思います。

そういえば、最近テレビよりYouTubeを観る時間が増えたなと思うようになり、こんな調査を発見したので読んでみました。

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NHK調査

「国民生活時間調査2020」NHK放送文化研究所世論調査

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20210521_1.pdf

この調査は、コロナ禍で人々の生活や仕事のパターンがどのように変化したかについて調査しています。住民基本台帳から層化無作為2段抽出された全国の人を対象に郵送方式で調査をおこない、10代以上の約4千人が回答していますので、統計学的には信ぴょう性が高いと思います。

さて、コロナ禍によって人々の生活がどのように変わったかは、上のURLをクリックいただけると詳細はご覧いただけます。掻い摘んで言うと、残業時間が減って家庭ですごす時間が多くなったのと、日曜日の睡眠時間が長くなる傾向が出てきていること、そして若者のメディア離れが顕著になったということです。

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調査結果

上の表をご覧ください。30代を境にインターネット利用率が若年層ほど高いことが分かります。昔、テレビを観すぎだと親から叱られていた50代以上はテレビ依存が非常に高くなっていることが分かります。

今テレビの視聴者は高齢化がすさまじく高くなっている、、というより、テレビ業界が番組の質を、50代が20代だった頃から、すなわち30年以上変えてこなかったことが、何となく感じられます。

お笑い番組しかり、報道番組しかり、深夜番組しかり、出ているタレントは高齢化がすさまじい。30年前のバラエティといえば、司会者は20代か30代で、それ以上のタレントや俳優は、そもそもバラエティに出ずにドラマとか映画を中心に活躍されていました。それが今見ると、番組に出ている司会者はダウンタウンをはじめ、30年近くバラエティを引っ張ってきた人たちが多く、若手でも千鳥など40代以上のタレントが中心になっています。

テレビに出るお笑い芸人も、若手といっても30代半ば以上の人が多く、20代で出てくる人は、ふわちゃんのような極端に尖がった人だけ。

ニュース番組を見ると、某サンデー〇〇なんて高齢者しか番組に出ていないし、ワイドショーも40代以上、しかも会社の論説員にいるのにガキのようなコメントしかしない〇川さんのような際物ばかり。

これは誰に向けて作った番組なんだろうと考えると、30年前に際物番組として評判だったのを好んで観ていた当時の20代以上の人に向けているんではないかと思うんです。朝まで〇〇なんて、まさに口の悪い人たちを集めて喧嘩させているのを見て楽しんでいるだけの番組ですし。某2大新聞の今の論調は、あの頃から何も変わっていない、もっというと全学連出身の幹部が好んだ当時の番組や新聞記事を伝統芸能のように守っているだけ、、、イノベーションなんて関係ないといったら、言い過ぎかもしれませんが、そんなことを感じています。

では若者はテレビを観ていないのかというと、そうではなく、ネット配信を使って、自分が観たいところだけ切り取って見ているんですね。だから面白くないと思われたら、1時間番組のうちの50分は「消費されずに捨てられる」訳です。

その意味で言うと、YouTube配信番組が、1コンテンツ10~15分程度になっているのはうなずけます。いわゆる考察チャンネルとかミステリーチャンネルとか、若者が好きなホリエモンチャンネルなんて、大体5~10分。そのほかの人も同じかな?ちょっと専門性がたかいスマホやクルマなどのレビュー番組になると(視聴者の年齢層もと高くなるからかもしれないが)、1コンテンツが20~30分になります。

こうみてくると、今のテレビ番組は製作費用も高額だし、コンプライアンスから番組内容も制限を受けるし、スポンサーとの関係もあるのでテーマ選びに苦慮するし、そしてなにより視聴者が高齢化しているので、この先、このビジネスが成り立つか見通しが立たないし、と結構厳しい状況に置かれているんだなということが分かります。

こういう話が出ると、今の若者の活字離れがどうの、質の悪いネット情報に騙される人が多くなるのが問題だのと、かならずメディアは報道したりしますが、そもそも自分たちがイノベーションを怠って、若い人たちに無視されていることを自覚していない、いや自覚しているけど経営層が高齢者ばかりで理解してもらえないというのが根源かもしれませんが、それに向き合っていないのが大きな原因だと思います。

新聞とテレビは、本当に大改革しないと、誰も利用しないコンテンツになってしまいます。私が危惧するのは、メディアが凋落するのは構わないが、それを「某国の外資が買って、プロパガンダに利用したりしないよう、十分気をつけないといけない」ということです。

皆さんご存知かどうか知りませんが、某ニューヨーク〇〇〇ズは、とある隣国の資本が大量に入っているのをご存知でしょうか?やたら日本を攻撃する論調を出している、銅像の話、海に何かを放出する話、オリンピックの話。一度サイトで確認してみてください。あーいうことが行われるんですよ。だからメディアは健全に多くの人に支持されて運営されないといけないんです。それをメディアは自覚しているんだろうか?