ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

自然を受け入れること

お題「#おうち時間

今週のお題「カメラロールから1枚」

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養老孟司さんが何かの書物で、❝日本人は自然を受け入れなくなった。子供なんて完全な自然。電車内で騒ぐと怒り出す大人。自然(子供)とはそういうものだとの感覚がなくなっている。虫が嫌いというのもそうだ❞、という趣旨のことを書いておられた。

今、新型コロナウィルス感染症の世界的蔓延で世界中の人がストレスと恐怖を募らせている。でも長い地球の歴史では何度も起こったことだし、ほんの130年ほど前だってスペイン風邪(日本では相撲風邪)もあった。これが自然なのだ。

人間は自らの欲を満たすため(これも自然)、経済社会という人工物(自然でないもの)を作り、その中で〝安全で便利だと思い込んで″暮らしてきた。

しかし、人間は本来自然なものなので、人工物に頼り切ると、なんだかんだと不都合や不調和(エラー)が起きてしまう。近年、悪性疾患や精神的な病が多くみられるのも、因果関係がないわけではなかろう。

そして今回の新型コロナウィルス。もともとコロナ自体は、風邪と同じ構造のウィルス。しかし、どうも今回のコロナウィルスは、血液凝固作用があったり、急速な呼吸器疾患を起こさせたり、免疫暴走を引き起こしたりで、これまでのコロナ群の中でも、かなりの能力を備えたウィルスではないかと思われる。

しかしこれも自然故の変化である。人類だってたった数百年で、体格も含めて変化してきているではないか。

人間はどこまでいっても自然。ゆえに人間は自然とともに生きねばならぬ。

自然を受け入れること。それは人間にとって必然なのだ。怖がることも、パニくることも必要ない。自然を受け入れれば、自然となじむ。きっと今、この記事をお読みの方の中には新型コロナウィルスの抗体をすでにお持ちの方もおられるだろう。これが自然なのである。

この自然である人間が、自然である新型コロナウィルスとうまく付き合うにはどうすればいいか。

必要以上に新型コロナウィルスに、体内への門戸を開かなければよいのである。

130年前のスペイン風邪の時、政府はこんな広報をした。

「マスクをしよう」

「感染者は隔離しよう」

「手洗い、うがい、顔を洗おう」

今も同じ。これが自然を受け入れるために過去から続く伝統的手法。

なんでも科学的なものが万能ではない。民間伝承手法は、自然の中で人々がチョイスし効果があった手法が多い。

自然を受け入れるために、現在の事象の研究とともに過去に学ぶことが必要だ。