昨日、両親と新型コロナの話をしていたが、80歳前の両親は、とにかく新型コロナに罹患したら命が危ないと怖がるばかりです。
正直な心境なのでしょう。
父にいたっては、普通の風邪は罹患しても死なないが、新型コロナは風邪に比べて死亡率が極めて高いから罹患しないように四月末まで家から出ないとまで言う始末。
両親をここまで怖がらせたのは、ワイドショーの報道。毎日欠かさずに視聴するワイドショーは、彼らのほとんどの情報源。
80年前、日本を戦争に邁進させた原動力の一つはマスコミの煽り報道だったと言われていますが、今回の騒動をみていると、そのことが証明されたように思います。
グローバル社会のいま、マスメディアの影響は、国内にとどまりません。
新型ウイルス、なぜ人はトイレットペーパーを買いだめするのか - BBCニュース
トイレットペーパー騒動は海外まで広まりました。
暴徒化した消費者は、所構わず当たり散らしています。ティッシュ不足問題は元々Twitterでの話題でしたが、マスメディアが取り上げた事で一気に全世代にこの恐怖が伝播し、消費者が暴走する結果になりました。
「コロナよりも怖いのは人間だった」。ドラッグストアの店員が語る恐怖の体験(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
私たちは、こうした暴走に巻き込まれないため、なぜ人間がこの様に恐怖情報によわいのかを常に知っておく必要があります。
人から人へ、最も伝染しやすい感情はどれか? 専門家に聞いてみた | ギズモード・ジャパン
トロント大学生命倫理学教授、Canadian Ape Alliance代表。
感情が伝染することは明らかだ。この問いに答えるうえでは異論もあると思うが、ネガテイブな感情こそ、最もうつりやすいだろう。
これは人類だけでなく、ほとんどのサルやチンパンジー、ゴリラなどの大型類人猿、さらにおそらく何万年も前から人類と共に暮らしてきたことから犬も含めて研究されてきた分野だといえる。
ネガテイブな感情がうつりやすい理由には、進化が関係している。
社会的な階級の移り変わりや怒りの感情があると、変化や捕食者、危機への順応が起こりやすくなる。そのため、人間をはじめ霊長類にとっては感情の変化を読み取ることが重要な能力だ。
この話には合点がいきますね。
私たちは、この人間、霊長類の特徴を意識して生活すべきではないでしょうか?
Twitterのデマ情報を流したとされる米子医療生協の職員は警察の調査を受けたそうです。悪意性がなかったとのことで、今回はお咎めなかったらしいですが、彼もまたどこからかデマのネタを拾ってしまい、この人間の特性から感情に流されてTwitterに情報を流してしまったのかも知れません。
どちらにしても、冷静になるように常日頃から精進するしかないのかもしれませんね。