周知の事実を書きますが、お許しください。
紅葉は普通に撮影すると、その仕上がりは色合い・発色などの限界が出てきます。
なぜか。
原因はカメラの能力云々ではなく、人間の脳が記憶する記憶色と実際の色の違いの差です。
人間は、その場の風景などの視覚情報を記録するのに、映像だけでなく感想も含めて記憶すると言われています。桜はピンク色のように記憶していますが、実際は限りなく白に近い。脳がそのように〝画像処理″するからです。小さい頃からの体験を通じての学習の成果なのでしょう。
上の写真も、記憶色に寄せてレタッチしています。いわゆる「自然な彩度」「カラーブースター」を利用して色をデフォルメしています。
フィルム時代だったら、ポジフィルムの種類を選んで色をデフォルメしていました。アンバー気味にとれるフィルム、シアン系が強く出るフィルムなど。デジタルカメラのおかげで、高価なポジフィルムを買わずともクリック一つで色処理できるなんて、時代も変わったものです。
さて紅葉のように、撮影後にレタッチすることがお決まりの被写体を撮影する場合、画像の記憶はRAWにしておくと便利です。レタッチによる画像劣化もないし、なにより撮影時に設定した色調整が再度調整できるのですから、RAWにしないと勿体ないです。
インスタ映えする写真を撮るなら、もう絶対RAW。ただし、機材は一眼レフに限られるのが難点。
RAWの現像は、カメラについてくる現像ソフトでJPEGに変換しますが、そのときに、ちょこっと画像処理します。
ほらこの通り!