ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

仕事初めにあたりまして

あけましておめでとうございます。

今日から仕事初めの方は多いと思います。小生も同じです。

年末年始を振り返りますと、微笑ましいこともあり、凄惨な事件もあり、何かと紙面を賑わす事々があったように思いますが、皆さんはどのようなお正月だったでしょうか。

最近のお正月はホリデー色が強くて、かつての日本にあったお正月の雰囲気はなくなったように思います。

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小生がまだ幼かった頃(30年ぐらい前)、元旦は家族の年始行事(お屠蘇とおせちをいただく)が終わると、それぞれ布団に潜り込んでラジオを聴きながら寝るか、分厚い新聞をゆっくり読むかして、一日を家ですごしました。近所の商店街はすべてがお休みで、唯一、道端にあるジュースの自動販売機だけが営業していました。道路の車はまばらで街中は静まり返り、カラスの鳴き声ぐらいしか聞こえなかったと記憶しています。

2日。朝に初風呂をいただき、朝食はとろろ汁とおせちの残りもの。それを食べてから近くの神社へ初詣に行きました。近所の人への挨拶も、この日でした。

3日は、徐々に普段の生活ペースに戻すための日。友達と出かけたり、買い物に行ったりと、社会生活復帰に向けたリハビリを行いました。

4日。御用始めになり、街はゆっくり動き出します。動きだすと言っても、会社では午前中の挨拶と神社詣でが終わると、昼からは年始行事のみ。職場ではお屠蘇とお弁当が配られていたようです。仕事はほとんどしない。

考えてみると、今の世の中、ノンストップすぎるんですよね。ゆったり感がない。

だから精神的な緊張が途切れなく続くので、おかしなことになることがおきる。私はそう思っています。

美輪明宏さんが、よくこのように言っておられます。

「人間は肉体と精神でできている。肉体の栄養補給は食事やサプリで積極的にしているくせに、精神の栄養補給である芸術・文化の摂取をしていない人が多い。だからおかしくなっちゃう」と。

仰る通りで、昔の正月、多くの人はオーケストラや能楽、歌舞伎、落語を見て心を潤していたように思います。今は、バーゲンだとかネットゲームとかYouTubeとかバカげたテレビ番組で無駄に時間とお金を浪費するだけで、ちっとも精神の栄養補給をしていない。

正月疲れが出るわけです。

今日、初出勤の皆さま、是非、今日ぐらいは早く家に帰って、ゆったりした音楽に身をゆだねて精神の栄養補給をしてみませんか?