今週のお題「読書の秋」
以前、茂木健一郎さんの「幸福になる「脳の使い方」」を読み、人間を苦しめる悩みや辛さは、脳活動の結果だということを知りました。
随分前に読んでいたのに、人間って忘れるんですよ、大切なことを。
今回、仕事上の事で色々苦しいことがあって、自分自身が極めて傷つき立ち直れそうもなくなりました。
そんなとき、この本が手元に舞い降りてきました。
実はこの本。1か月ほど前に図書館で予約していた本でした。
借りてから3日間。通勤電車の中で読み切れました。
人間の脳みそは色々な機能が満載されているのは周知のとおりですが、それをコントロールできないところが、厄介なところです。
この本で紹介されているデフォルト・モード・ネットワークという脳回路。
脳が意識的な活動をしていない時に働く脳内ネットワークで、内側前頭前野、後帯状皮質、けつ前部、下頭頂小葉などから構成されています、といっても、具体的にどこなのか、わかりませんよね。下のリンク先(週刊ダイヤモンド)を参考にご覧ください。
このデフォルト・モード・ネットワーク。脳の消費エネルギーの60~80%を占めていると考えられています。
ということは、ぼーっとしている間、デフォルト・モード・ネットワークが無意識下で働いているということですね。
では、デフォルト・モード・ネットワークの活動で、私たちがどんな影響を受けるかというと、
- 気が付くと、仕事のことを考えている
- 嫌いな人から色々言われる妄想にかられる
- 意味不明な考えにとらわれる
- 将来のことを、とりとめもなく考える
などなどです。
たしかに、テレビを観ていても、ふと気が付くと次の朝の事を考えてしまうなんてことありますよね。
これは、各個人の性格が原因というより、デフォルト・モード・ネットワークの活動の影響なのです。デフォルト・モード・ネットワークの活動が活発な人は、起こりもしない将来のことを色々考えて疲弊してしまうんです。
こういったことが、この本を読んで理解できました。
あとは、デフォルト・モード・ネットワークの活動を緩やかにするための方法(瞑想などによる脳リラックス)が書かれているので、それを実践していく。継続的に。
この本は、ドラマ仕立てに、これらのことを理解できるように構成されていますので、通勤時間を利用して読むのに最適だと思います。
難しい用語がちらばった、文字ばかりの本は、なかなか読破しにくいですし。
この秋、最初に読む本として、おススメします。