ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

マクロレンズと格闘する日々の一コマ。~いやー春ですね、撮影が楽しい季節になりましたね~

お題「カメラ」

今日のお散歩の途中で、田んぼに生えていた芝桜を見つけました。

なんだかんだ言って、もう3月ですからね。

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3月は、弥生といいますが、これは、ますます草木が生い茂っていくという意味があるそうです。 

3月の行事・暦・暮らし・歳時記〜日本の行事・暦

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このブログでも以前紹介した、オオイヌノフグリ。田んぼの土手は、彼らに覆いつくされかけています。

平野隆久さんの著書「自然の中で楽しむ野草」によると、オオイヌノフグリは、明治時代に欧州から入ってきた種類のようです。いち早く花を咲かせ、他の草木が伸びる前に確実に種をつけてしまおうという健気な生き残り作戦だと評しています。

 

野草―自然の中で楽しむ里・野・林・海岸の野草500種

野草―自然の中で楽しむ里・野・林・海岸の野草500種

 

学生時代は、通学途中でこの草花をみると、「ああ、もうすぐクラス替えか」と思ったのを思い出します。

今日の散歩途中では、ヒバリがさえずり、トビが空をグルグル回り、ヒヨドリが高速で飛び回り、鳴き方練習中のウグイスに出会いました。そろそろ、冬眠から目覚めた生き物にも出会うでしょうね。

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 これは、庭に咲いているレウイシア。

白色と赤色、そしてオレンジ色。これが美しいんですよ。

写真でクローズアップすると、なんと美人なんだろうと(勝手に女性に擬人化)。

これから花が沢山咲きだす季節に入りました。ますます、タム9の出番が増えそうです。ただ、ほかのレンズがやきもち焼いているかも。彼らも使ってあげないとね。可愛そうですから。

タム9ですが、被写界深度が浅くて、実は買ってから2か月間、ピントが思うように合わずに苦労していました。

そんな時に、海野和夫さんの「昆虫の撮影法」(培風館、昭和60年6月発刊)という本に出合いました。

書籍が発刊された当時のカメラは、当然フィルムなので撮影途中でISO感度が変えられない。AFだって今みたいに優秀じゃない。今のカメラのように、状況に合わせて機械が対応してくれない環境だったんです。だから、この本には、数々の撮影にかかる制約があるなかで、彼の経験で得られた素晴らしい写真をとるための撮影技術が隈なく書かれていました。

メチャクチャ勉強になりました。図書館には、こういうお宝書籍があるので、助かります。

マクロレンズを使うと被写界深度の関係でピントをどこに持っていくのかがむつかしい。たとえばカメラの画像素子から被写体まで0.4mの距離なら、F8ぐらいに設定すると、ピントがあう幅は約2~3ミリになります。こういったことを計算して、被写体のどこにピントの山を持っていくかを考えながら撮影することが、マクロレンズでの撮影の基本になります。

高校生時代に写真部に属していた私は、このことをすっかり忘れていました。

というより当時高校生だった私は、理屈を理解せずに直感で撮影していたんだと思います。

今はできませんが、当時の私の撮影といったら、日中、太陽の光のかげんを見ただけで、「ISO100デイライトフィルムなら、S 1/400、A f8」とか直感的にわかって撮影していましたし、ピントだって、目測で合わしたりしていましたから。

やはりメカに頼ると、人間の感性は鈍くなるのかもしれません。

今日の写真は、海野さんの本を読んだ成果です(大袈裟ですが)。タム9は、なにせ被写界深度が浅い。一番近づいた状態で絞りを解放すると、1ミリの幅しかピントがあわない。そりゃ、すこし前後左右にぶれただけで、ピントが合わなくなるわな。

これからもっと使い込まないと、そんなことを思った今日の撮影の記録でした。