水芭蕉は、およそ200万年前にユーラシア大陸から日本に入りこみ、約100万年前まで日本中に分布していたと考えられています(京都大学 堀田教授の説)。
氷河期が終わり温暖な気候になった日本で生き残ったのは、気温が低い高山地帯である尾瀬ヶ原や蛭ヶ野高原でした。1970年までは、中部地方より北部しか生息が確認されていませんでしたが、同年春に、兵庫県の大屋町(現:養父市大屋町)で発見されました。現在、水芭蕉の最西端は、兵庫県養父市です。
今日(2015/4/18)、その養父市にあるミズバショウ公園に行ってきました。
(Olympus pl1s+40-150mm)
水芭蕉を見るのが初めての小生。すぐに美しいと感じました。サトイモ科の特徴である仏炎苞(ぶつえんほう)をもつ肉穂花芧(にくすいかじょ)は、新婦の白無垢姿を思わせる純粋な美しさです。
(Olympus pl1s+40-150mm)
今日は、20度を超える暖かさでした。そのためか、湿地は乾燥した山袖のように見えました。この湿地は昔、「恐ろしい沼地なので近寄るな」と言われていたそうで、実際、地元の高校生が足をとられ沈みかけたところを助けられたが、足から抜けた長靴が、いまだこの場所にあるそうです。外見にだまされて足を踏み入れると、大変なことになりそうです。
(Olympus pl1s+40-150mm)
毎年、4月29日は「ミズバショウまつり」をしているそうですので、GWの観光候補地の一つにしてみてはどうでしょうか。
参考文献:ミズバショウ公園パンフレット(養父市)、自然の中で楽しむ野草500種(平野隆久著、永岡書店)
カーナビにはマップコードを利用すると、目的地設置が簡単です。
マップコード 532 349 815
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