ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

結局、金儲けを考えている奴しか興味ないんだろう

「S&Pは、日本の高い債務水準に対する懸念について言及したうえで、日本の長期信用格付けを「AA」から「AA-」に引き下げた。10年間で2回目となる。」

このニュースが世界に配信されてすぐに、為替市場では円が急落した。
この円急落を、日本のマスコミはこのように料理した。
“食料価格が世界的に高騰する中、円高でその影響が少なかった日本にとって、これから生活物価の高騰という懸念材料が増えた”
日本のマスコミは、なにを材料にもらっても、ネガティブな情報に料理してしまうらしい。円高になると「一層不況とデフレが深刻に・・・」といい、今度は「小麦が高くなって庶民の手からパンが遠のく・・・」と。まったくバカじゃないかと思う。エルメスを世界のどこよりも沢山もっている国民が、本当にそんな状況になるのか!
視聴者は皆すでにマスコミの料理の仕方に飽きているのに。この20年で一番進歩・改革改善が進まなかったのは、きっとマスコミだろう。ワンパターンにも程がある。


さて、今回の格付けの引き下げだが、その理由として、日本の公的債務残高に対する日本政府への批判と警告的な要素があげられた。すなわち、「公的債務残高のGDP比が悪化するなか、債務削減と財政再建という安定化に向けた、しかるべき政策が採られていない。これが格下げの主な理由」という訳だ。
しかし、この事実に直面した官首相は、「私は素人だから・・・」とマスコミの取材に対してのコメントを避けた。
まあ、財務大臣やっていたのだから、マスコミの質問内容があまりにもひどかったから、相手にしていなかったのだろうと想像するが、それにしても、タイミングがタイミングである。空気を読んでほしいものである。

こんな状態であっても、何故か円安は進まない。結局82円に戻った。
結局、S&Pの日本への忠告に興味を示したのは、マネーの虎達だけだったらしい。

現政権には頑張ってほしいのだが、どうも経験不足と精神力の弱さが目立つ。
仕方ないのだが、もう少し踏ん張ってほしい。
マスコミから批判は受けているが、与謝野さんが最後の大仕事をするために入閣した今こそ、これまで反故にしてきた財政改善に取り組んでほしい。それが日本の将来を決める大切なキーになるのだから。