何事もなくて春たつあしたかな(士朗)
江戸時代の俳人であり医師だった井上士朗の句です。
春たつ、とは春立つのことで、立春のことを指します。
今年は大寒波が日本列島を覆っているので、温暖化で冬を感じにくくなっている昨今ではめずらしく、立春という響きが肌に感じにくいですね。
江戸時代は小氷河期だったとか言われていますので、士朗が活躍していた頃は、今のように冬季を過ごすことは簡単ではなかったのではないでしょうか。「寒い寒い冬が、とうとう過ぎ去っていく。ああ無事に節分を迎えることができた。よかったよかった。」と言っている士朗の姿が瞼をつむると浮かんできます。
節分には豆まきがつきものですが、イワシを食べたり飾ったりする風習もあります。
うちのおやじは、節分にイワシを食べていました。年越しイワシとか節分イワシって、今ではあまり知らない人が多いと思います。私も、おやじが言い出さなかったら知らないままでした。
イワシには、どうも魔よけの効果があるらしいです。地方によっては玄関に飾るそうです。
皆さんの地域では、どんな節分行事があるんでしょうか。
そういえば、中華街のあるところは、春節祭が始まりますね。
正月に食べ過ぎて太った部分を痩せたところなのに・・・1月、2月は皮下脂肪が増える行事ばっかで困りますわ(笑)