読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

カレーに納豆かけたら悪いか?

人生、仕事、感動した書籍について、写真とともにブログってます。

人事異動にショックを受けた その4

f:id:tomhoo:20140612230031j:plain

 

時間は特効薬のようで、時が過ぎると、人間が抱える痛みは和らぐ。

桜が急に咲き出し、歓送迎会が終わり、仕事が通常モードになっていく中で、人事異動によるショックも和らいでいく。

しかし、和らがない人も当然いる。

先日、ずーっと前の職場で一緒だった人と話す機会があった。

「今回異動になっていたけど、昇進した?」

気を使ってくれたのだろう、言葉は心配げな口調だった。

「いえいえ、スライドで」と笑う私を見て、「ちょっとだけ、いい?」と言われ、少しだけ、二人だけの時間をもつことになった。

その人は、9年前に係長になった。しかし、その後本社に戻れず、悩んでいた。同時期に係長になった者の中には、課長に昇進したものもいる。なにが奴らと違うというのだと、苛立っていた。

私から見たら、その人は人望もあるし能力も高い。人当たりも良すぎるぐらいだ。その人からの、心の奥の傷を聞いたときは、こういう悩みや傷つき方もあるのだと、びっくりした。

また、違う日には、電車で隣に座った2名が、自分たちの会社の人事の不満を漏らしていた。同じ職場で仕事していた仲間が、出世と同時に人が変わったと。自分たちを道具のように使い出したと。どこにいても、自分が上だと顕示すると。

結論的に、人事は本当に冷酷。本人に原因があるとはいえ、人間を変えてしまう。

欧米のように、降格が普通の社会なら、大富豪ゲームのように社内人事でどんでん返しがあるかもしれない。一度ダメになってもリカバリーできる可能性がある。しかし、日本社会は、降格が少ないように思う。降格させられる人は、リストラ対象と宣言され、リカバリーができない傾向が強い。おそらく、日本の人事制度が冷酷なのは、この部分なのかもしれない。リカバリーできないのだ。

しかし、もうそんな時代も終わりかもしれない。そういう官僚的な組織の企業は、リアルにヤバくなってきている。こういう制度を持ち続ける組織、そういう制度が心地よい人々で作られる会社は、今のように動きの速い、見通しのきかない時代に生き残っていけないと言われる。

某家電大手をやめた社員が、宴席で、こう漏らした。

「うちの一番大事な事業は、リストラですから」

ソニーも、パナソニックも、台所事情はわかるが、リストラしまくっている。

技術職の首が切られる一方で、社内に残る人は、管理畑が多い。畢竟、売れる商品がリリースされず、経常利益も、リストラ効果を除けば大赤字になる状況にある。

社員は、他国企業に流れ、消費者が欲しい商品を、日本企業は作れなくなった。

そんな組織で、人々が活力もって仕事しているとは思えない。清朝の最後とおなじではないか。消費税増税と騒いでいるが、一番心配なのは、こういう体質が日本社会にカビのように、こびりついていることだと思う。