ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

今週のお題「私の好きなお菓子」

京阪神の人間にとって、お菓子は大変身近な存在。
小学生のとき、うまいか、まずいかといわれたら、「フツーだけど、なんか食べたくなる」といった、世の子供たちのために不可欠な食べもの「駄菓子」をつくり続けている老舗菓子メーカのオリオンは大阪のメーカー。
日本でスイーツの地と言えば神戸をさすし、旨いパン屋が沢山凌ぎを削るのも神戸。
和三盆を惜しげもなく使い、1000年の歴史を背負いながら常に新しい和菓子をつくりつづける京都・奈良。
こんな地域に住んでいると、「好きなお菓子は何?」って言われたら、何個も思い浮かんでしまい、どれを書こうか苦心してしまいます。
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そんな中にあって、小生が皆さんにお届けする(気持ちだけね・・)お菓子はコレ。

あら、こんな年寄り臭いものって、アナタ思いましたね。
これ、紅茶に合うんですよ。
言うまでもなく、緑茶とあわせると、鬼に金棒です。
塩味と甘味って、交互に欲しくなるものですけど、これは皮に塩気、中身は甘みという、いい表現かどうか分からないけど、「スイカ・トマトに塩」って感じかな。甘みが増すんですよね、塩気って。
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数十年前に東京で仕事をしていたとき、帰省から帰京する際、職場のスタッフへのお土産をセレクトしようとしたが、なんかパッとするものがその時なかったんです。神戸の有名所のお菓子って、すでに東京進出していたし、芦屋のツマガリは買うのに時間がかかるし・・・と迷っていたときに見つけたのが「塩味饅頭」。小さい頃から食べていたので余りにも庶民的かなと思いつつ、「まあ、東京人には珍しかろう」と思って買って帰ったんです。次の日に職場に配ると、反応は二つ。「おお、珍しい」と喜ぶおじさん達。「塩のまんじゅうって、何だ??」という若者たち。そして食べたあとの反応は一つ。「お茶ほしい。なんか落語であったよな、最後に熱いお茶がいっぱいコワイっていうのが。」
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大ウケどころか、大の評判になってしまいました。
温故知新。色々クリームやバター使ったお菓子も美味しいけど、やはり日本人は、熱いお茶にピッタリ合うお饅頭がよろしい。そして、どうせ食べるなら、是非、塩味饅頭を!(ちなみに、地元では、“しおまん”と言っています。バクマンみたいな響きですが・・・そんな感じ)。