ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

終戦日を詠んだ句

65年前の今日は、それまでの日本の中で一番長くて暑い日だったと聞きます。齢40の小生が生まれるずいぶん前の事ですので、当時の日本人の心境たるやどのようなものかと思い、俳句ならその心のうちが表現されたものもあろうかと考え、インターネットで探してみたところ印象的なものが沢山でてきました。


◆空襲も噴煙もなし夕とんぼ
 熊本県で特攻隊として準備していた方の句です。
 終戦により突然現れた平和と空虚な時空に、内心ほっとしながらも複雑な心境であったのではと思われる句です。

秋天に終の拳銃撃ち尽くす
 宮崎県で通信兵として働いていた方の句です。
 悔しさで天空に銃を撃ったのでしょうか、それとも人殺しの機会をすべて放棄するために・・・どのような心境だったんでしょうか。

◆召集令うく終戦の炎天下
 召集令状が届いたその日が終戦になった方の句です。
 なんとも運命的なものを感じる句です。

◆蝉時雨玉音縷々としてつづく
 セミの鳴き声と天皇陛下による玉音放送。とても印象的な組み合わせです。まさに真夏の終戦が時を超えて現在で実体験させられている気分になります。司令部で働いていた方の句です。


どの句を聞いても、国民と隣国、敵国の一般者を苦しめた先の大戦は、破壊以外なにも生み出さなかったのではないかと感じられます。戦争が終わって、とにかく安堵している人ばかりです。
靖国神社は多くの戦争の犠牲者が永眠されている場所です。
そこに政治を持ち込んで胸を張って参拝しているアノ議員達は何を考えているのでしょうか?
本当に故人を祀るのなら、もっと厳粛に、政治から離れて個人として参るべきではないでしょうか?
なぜクラブ活動のように集団をつくって参拝するのでしょう?
私には理解できません。
また、先の大戦で亡くなったのは、自国兵士だけでなく、多くの国民、隣国、敵国の名もなき人々です。靖国神社だけに参るなんて、本当に先の戦争について批判的な考えがあるなら、天を仰いで黙とうすべきではないでしょうか。


◆靴底の嘘叩き出し敗戦日
 まさに、多くの国民はこういった気持だったんではないでしょうか。
 九州都城で学徒だった方の句です。