ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

ひぐらし(蜩)の声を聞きながら

斜陽入る 港の街路樹の木陰にて 秋を感じる蜩の声今年は太平洋より大陸からの高気圧の力が強いらしく、梅雨もなかなか明けないと農家の人たちを心配させていたかと思えば、いきなり収穫の秋に入ったかのような気候になってしまった。夕暮れ時のコンクルートジャングルも違わず、アスファルトの照り返しがそう厳しいものに感じないのが今年の夏である。どうも冷夏だったようである。こういうと外回りの人々にとって、今年は良い気候だったかというと、その逆である。雨に降られ不快指数1000%のムシムシ暑さの中、外で仕事をしないといけないのだから、堪ったものではない。そういった中にあって、夕方に蜩の声を聞くと、少しほっとする。都会ではあまり聞かないが、東京でも、東村山市などにいくと聞くことができる。都に田舎ありである。その蜩の声が、涼やかな風によく合うのである。秋を感じる瞬間でもある。