ともほ じゃーなる

まいにち の ものがたり

THE MIDAS TOUCH

梅雨間の夕焼け

有名なギリシャ神話の話です。
1990年にアンソニー・サンプソン氏が、将来への警告書として書いた本の題名(日本名は、ザ、マネー)にもなっています。

ミダス王は、神ディオニソスに、手に触れるものはなんでも黄金になるようにしてほしいと頼んだ。
だが食べ物まで黄金に変わってしまったのを見て、その授かった力を止めてほしいと嘆願した。

余りにも今の世の中を照らしているようで、恐ろしい。
先ほどまで、NHKで暴走するマネーという番組をやっていました。サブプライムローン問題で行き場を失ったマネーが、オイルを投機場所と選んだ。その結果、人類は実体の無いオイル投機に金が集まり、世界中のマネーを混乱させています。金をもうけるための金儲けに走る人々。その人たちは、15年ほど前に日本で起こったことを知らないんでしょうか?知っていても、自分だけは助かると思っているんでしょうか。
一体全体、世の中どうなっているんでしょうね。日々の食べ物に困っている人たちに食糧が回らずバイオ燃料になっていたり、儲からなくなるからと出来た作物を捨ててしまったりと、あまりにも自分勝手です。それは、ミダス王が神に願った時とまるで同じではないか。しかしギリシャ神話と違うのは、この状況を神様は元には戻してくれません。バブルの時と同じです。

食べ物を燃料にするなんて、とんでもない話です。発展途上国の経済発展に役立つといっている先進国の有識者は、本当にそうおもっているのでしょうか?サトウキビを植えたら、とうもろこしを植えたら、二酸化炭素だって減るじゃないかといいますが、植物は夜酸素呼吸するんではなかったでしょうか?それに木々と比べて、どれくらいの二酸化炭素を吸収するのですか?

環境問題は、お金で解決できる話ではないと思います。だって、The Midas Touch なんですから。
いい加減、目を覚まさないと、神様からとんでもない罰が飛んできますよ。ほんと。

私たちに出来ることは、必要以上に食べ物を買わず、食べず。必要以上に電気を使わず。必要以上に買物しない。必要なときだけ車を使う。これで十分だと思います。エコロジーとエコノミーが両立しますよね。