北大路魯山人をご存知だろうか。
美食家であり、料理人であり、陶芸家である。漫画「美味しんぼ」海原雄山のモデルである事はあまりにも有名な話である。
彼は、食は五感で味わうものとし、器一つも料理の一環とした。
彼は、晩年、優れた陶器に限りがあると確信すると、名器を買いあさるのをやめ、自ら窯で陶器を作りはじめた。その数々は、今も天下の逸品として存在している。
器や場所により、食の進み具合が違う事はある。
昨晩、一年ぶりに、とあるバーに行った。店内は多少のリフォームがなされていたものの、マイ・フェバレートスペースにはかわりなかった。
そして、いつものダークアイランドも。
このビールに、このプレイス。この二つが重なり、マイ・フェバレートビールが完成する。家で飲んでも、美味くないのだ、不思議な事に。
食と器と場所は、三位一体。これを発見し実証した魯山人に、今日も感謝のワンショットと行こうかな。
